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明石海人歌集

明石海人歌集

明石 海人 (著) 村井 紀 (編) 
岩波文庫 2012年発行

解説

北條民雄とともにハンセン病文学の双璧をなす明石海人の歌集。発病、長女の死、失明、気管切開と続く極限状況のなか、研ぎ澄まされた感覚と暗いユーモアさえ漂わせる諦観が、比類のない命の絶唱を紡いでいく。「深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何処にも光はない」。編者の村井紀は、生前刊行の『白描』を中心に、遺稿をも丹念に読み解きながら、〝癩歌人〟に国家が被せた仮面とその奥で息を潜める無名の魂の戦慄を見事に切り出している。