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Books on Leprosy / ハンセン病図書室

ツルとタケシ:沖縄いくさ物語宮古島編

ツルとタケシ:沖縄いくさ物語宮古島編

儀間比呂志 
清風堂書店 2005年発行

解説

戦時中の宮古島を舞台に、6歳でハンセン病の診断を受けたツルを主人公とした絵本。療養所に入り、乏しい食事で過酷な奉仕作業に従事するも空襲で焼け出され、引き取りに来た兄のタケシ、患者のキクと新たな生活を営むツル。だが、米軍の機銃掃射から逃げまどい、見つけた居場所は日本軍が奪ってしまう。しまいにはマラリアで命を落とし、遺骨の受け入れさえ親戚から拒否される。ハンセン病への偏見と強制隔離に加え、すさまじい戦禍が幼い兄妹を追い詰めていくさまを、力強いタッチの版画で描いている。