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Books on Leprosy / ハンセン病図書室

ヒイラギの檻ー20世紀を狂奔した国家と市民の墓標

ヒイラギの檻ー20世紀を狂奔した国家と市民の墓標

瓜谷修治 
三五館 1998年発行

解説

高さ3メートルのヒイラギの垣根が檻のように周りを囲んでいた、多磨全生園。そこに12歳で入所した山下道輔を待っていたのは、監獄のように不自由で理不尽な療養所生活だった。そんな中、ハンセン病図書館員としての仕事に生きがいを見いだした山下は、「資料の仕事は遅れてきたわたしの『らい予防法闘争』だ」と語り、40年にわたって全国の療養所などからの資料収集・整理に取り組んだ。その成果は現在のハンセン病資料館に受け継がれ、入所者たちの「生きた証」を後世に伝えるとともに、国の隔離政策の実態を明らかにしている。本書はそんな山下の半生を辿りつつ、国のハンセン病政策を厳しく指弾する一冊だ。