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孤高のハンセン病医師―小笠原登「日記を読む」

孤高のハンセン病医師―小笠原登「日記を読む」

藤野 豊 
六花出版 2016年発行

解説

国策に反しても、自己の医学的見地に基づく医療実践を貫き、ハンセン病患者の通院治療を実施した医師、小笠原登。本書は小笠原の生家である園周寺に所蔵されている「小笠原登関係文書」中の「日記」および関連する書簡や書類を通して、小笠原がどのように絶対隔離政策に挑んだのか、どのように患者と接したのか、その実像に迫る。本書は国策により差別された人びとを、自己の研究業績のための単なる研究材料としてしか考えない、アカデミズムの権威に対する闘いの宣言だとした。