ハンセン病制圧活動サイト Global Campaign for Leprosy Elimination

イベントレポート/THINK NOW ハンセン病 キャンペーン 2016 TOKYO

「THINK NOW ハンセン病」キャンペーン

「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」
日本財団フォトグラファー/富永夏子 写真展

1月29日から2月2日までの5日間、丸の内オアゾで「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」と題した写真展が開催されました。展示されたのは、富永夏子さんが14年間にわたり世界各地のコロニーでとり続けた写真と、写真家・八重樫信之氏と黒崎彰氏が撮影した日本各地の療養所および回復者のポートレート。会場正面にはイラストレーター・安齋肇氏の描いたイラストも展示され、ハンセン病に対する偏見、差別をなくそうというメッセージを訴えかけました。

日時
2016年1月29日(金)〜2月2日(火)
場所
丸の内オアゾ OO(おお)広場

会場で富永さんに今回の写真展のねらい、手ごたえなどをうかがいました。

Q:写真展「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」は昨年に引き続き2度目となりますが、なにか大きく変わった点はありますか。

展示枚数が昨年のほぼ倍になりました。八重樫信之さんと黒崎彰さん、おふたりの写真を展示できたというのも昨年との大きな違いです。せっかくグローバルアピールが日本で開催されるのだから日本の療養所や回復者の方々の写真もぜひ紹介したいというのが、今回の出発点になりました。展示の狙いは昨年と同じで、ハンセン病のことを何も知らない人にこのような現実があるんだという事実を知ってもらうことです。

Q:会期中、会場で見ていて気づいたこと、感じたことなどはありますか。

皆さん滞在時間がとても長いんですね。アンケート用紙に感想を書いてくださる方も多い。写真を見て、感じて、アンケートに意見を書くことでまた考える。そんな機会になれたとしたら、とてもうれしく思います。来場者の半分以上は、たまたま通りかかったという人ですが、初日の来場者数は300名を超えましたし、アンケートも100名以上の方が書いてくださいました。

Q:初めてハンセン病のことを知って、驚いたりショックを受けたりする方もいたのではないですか。

そうかもしれません。写真とメッセージを見て疑問をもったり、批判的な意見をおっしゃる方もいました。でもそんなときには私自身がきちんとお話を聞いて、ご説明するようにしています。大切なのはやはり対話すること、お互いに思っていることを表に出すことなんですね。それが最初の一歩になって、ものごとを深く考えるきっかけになっていく。私自身、とても貴重な機会だと思っています。

写真展会場に揃った(左から)黒崎彰さん、富永夏子さん、八重樫信之さん

※写真展「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」は3月1日以降、大阪、福岡でも開催されます。

大阪 ツイン21 3/1~3/5 11:00-19:00
福岡 イムズプラザ 3/9~3/13 11:00-19:00
入場無料
主催:日本財団