ハンセン病制圧活動サイト Global Campaign for Leprosy Eliimination

世界の島は語る

スピナロンガ島

小説『封印の島』の舞台としても知られるギリシア、クレタの砦の島

スピナロンガ島は、クレタ島の東部に位置する。

1579年、ヴェネツィア共和国が古代アクロポリスの遺跡に強固な砦を造り、この島を約半世紀にわたり支配していた。クレタ島にはかねてより多くのハンセン病患者がおり、1888年にはすで2か所のハンセン病村が確認されている。1900年に行った調査ではクレタ島に360人の患者が確認された。1903年、クレタ共和国により、スピナロンガ島がハンセン病患者のコロニーという決議がなされた。

連れてこられた患者たちは洞窟や壊れた砦に住み、食料はクレタ島の人々の好意に頼り生活した。薬は少なく医師もいなかったため満足な治療はなかったが、治療には大風子油を使い、素人的外科手術も行っていた。患者の中には弁護士や教師、高校を出た人もおり、神学を学んだ青年がリーダーとなった。厳しい生活の中、彼の指導のもと作業班を組織化し、建物の整備や食糧の増産を行った。

1957年、隔離法は廃止され、施設も閉鎖。その当時島に残っていた28人の患者はアテネの総合病院に移送された。政府はアテネにハンセン病患者のリハビリテーションセンターとして施設を新設したが、この施設は病院の裏側に作られ、建物の色も違い、壁で囲まれていた。現在この建物はなく、入所者は最初のホームから35mほど離れた近代的なビルに移動した。2009年、平均年齢は75歳で障がいを持ちながら生活している。島は現在、歴史遺産として保存され観光地になっている。
(2009年、ホセ・ラミレスJr・自伝『Squint: My Journey With Leprosy』より一部抜粋)

スピナロンガ島

国:ギリシャ共和国
面積:0,085㎢
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参考図書

スピナロンガ島にまつわる写真

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