現代美術家、東京藝術大学教授(ロング)
Katsuhiko Hibino
日比野 克彦
アーティストの日比野克彦です。ハンセン病について考えよう。ハンセン病というと、やっぱり僕の世代だと、色々やっぱり誤解とか偏見とかまだあった世代ですね。何事にも、情報というのがあって、その情報によって世論とかそして自分の考えとかが形成されていく訳です。でもやはりその情報が本当にどこから発信しているのか、その情報が本当に根拠のあるものなのかというのが、これはどの時代も、どれだけ、今はインターネットで情報が大量に瞬時に出てるとはいえ、逆に色んな意見が出てくる。だから自分たちが本当にどの意見が正しいのか、自分にとってそれが判断できるのかというのを、きちんと精査していかなくちゃならない。ですから、どの時代も絶えず情報というのは更新されていく。一番恐ろしいのは、固定概念とか、既成概念とかということで、頑なにそこから価値を変えることができない、ということではないかと思います。絶えず価値は変わる。絶えず価値は変わる。やっぱり色んな見方があるよということを教えてくれるのが、僕は今、絵で関わっている、表現で関わっている、美術とかアートっていうのが、見方によっては本当、昨日までのものが違って見えてくる。日常の中の風景も違って見えてくるっていうのが、アートの魅力的なとこだと思います。ぜひ、そんな価値観、固定概念を自分の中から、また崩していって新しい価値を作っていこう、そんな考え方のもとで、THINK NOW ハンセン病!
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