ドリアン助川です。ライブ前の楽屋です。僕はハンセン病の療養所で、生涯の大半をすごさなければいけなかった人の物語を、アンというタイトルの小説にして書いたのですけれども、それはまず、ハンセン病があったのではなくて、人は何の為に生きるのだろう、人はどんな風に生きたら幸せなのだろう、という事を、自分の中の問題として突き詰めていった時に、あの療養所の中で一生を貫いた人達というのが、僕にとっては本当の意味でのヒーロー、本当の意味で生き抜いたみなさん、という風に思えた時がありまして、20年かかってそれを書きました。想いというのは本当に1つだけなんです。本来であれば、囲いの外を出て歩くことができたはずなのに、色んな出来があったと思うんですけど、あの中に閉じ込められてしまったみなさん、でもそこで自分の人生を捨てるのではなくて、より良く生きようとしたみなさんがいらっしゃる。僕はハンセン病の元患者のみなさんから学ぶべきことがたくさんあると思ってます。本当に強い心を持ったみなさんだと思ってますので、考えてもらいたいな、あの中で生き抜いた人々のことをと、思います。ドリアン助川です。ハンセン病の差別をなくそう!THINK NOW ハンセン病!