映画監督の山本晋也でございます。私は、ハンセン病というとやはり映画「ベン・ハー」。あれをちょっと思い出して、あの時の衝撃がいまだに胸から離れないんですけど。ベンハーの母親と妹が、洞窟(?)へ送られて、悲惨な人生を送ることになりますがね。それで、2000年も前から、(映画では)あれは奇跡で治るという事になっておりますけれども、2000年前から人類というのはハンセン病に対して、ある種の手厚い保護とか情熱とか、そういうので手を差し伸べる人たちがいらしたという事の証明になるような作品だと思いますね。だから今現在、そういう運動をなさっている方たち、この偏見と差別、こういうものを無くすために動いているらっしゃる方々は、2000年の歴史があるわけですから、一歩の歩みを止めることなく、やはりこの偏見と差別というものを無くすために努力するのは今の人間の務めなんではなかろうか、とこう思うわけであります。THINK NOW ハンセン病!