Books on Leprosy / ハンセン病図書室
権 徹
彩流社 2013年発行
解説
本書は、「てっちゃん」の愛称で多くの人に親しまれた詩人・桜井哲夫氏の晩年を追いかけたフォトドキュメント。ハンセン病により家族を失い、身体に著しい損傷を負いながらも、泣き、笑い、はしゃぎ、喜び、学生や仲間たちとともに人生を謳歌する桜井氏の姿は、人間にとって「生きる」とはなにかを問いかける。「オレはね、自分の顔に誇りを持っているの。この顔には、苦しみや悲しみがいっぱい刻まれているのね。それを乗り越えてきた自信も」。