Books on Leprosy / ハンセン病図書室
大谷 美和子
くもん出版 2012年発行
解説
人は何のために生き、誰の代わりに生かされているのか。ハンセン病患者に天啓を受け、精神医として寄り添いながら、人間の苦悩と愛、そして「存在の重さ」をどこまでも見つめつづけた神谷美恵子。本書は少女期から長島愛生病院時代を経て晩年の執筆活動にいたるまで、苦難と変転にみちた美恵子の人生を等身大で描いた伝記である。気負いのない誠実な文体で綴られた「こころの旅」が、子供から大人まで、読む者の感動を誘ってやまない。