Books on Leprosy / ハンセン病図書室
荒井 英子(著) 荒井献(編)
教文館 2011年発行
解説
著者はキリスト教の牧師でありながら、キリスト教の「救癩」思想を批判的な立場から研究、ハンセン病を「天刑」としつつ「メシアの病」ともみなし、苦難や隔離の受容を患者や回復者たちに促してきた責任を問い続けた。本書は、末期がんを患いながら、「弱さ」を絆とした人間関係を味わう境地にいたった著者の晩年の講義録などがまとめられたもので、キリスト教におけるジェンダー問題を扱った論考なども収録されている。