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命いとおし—詩人・塔和子の半生 隔離の島から届く魂の詩

命いとおし—詩人・塔和子の半生 隔離の島から届く魂の詩

安宅 温 
ミネルヴァ書房 2009年発行

解説

14歳でハンセン病に罹患し、2013年の逝去まで国立ハンセン病療養所大島青松園で過ごし詩を書き続けた、詩人・塔和子の唯一の評伝。悲観的な感情や憎しみを乗り越え、人間の普遍性と命の賛歌を歌い上げた詩は千篇にものぼり、1999年には『記憶の川で』が詩の世界では最高峰ともいわれる高見順賞を受賞。以降、テレビ・ラジオ・新聞などのメディア出演が相次ぎ、塔和子のドキュメンタリー映画『風の舞―闇を拓く光の詩』は数々の賞を得た。本書では本人のインタビューや詩を交えつつ、魂の高潔を保ち続けた詩作の源泉を辿る。