Books on Leprosy / ハンセン病図書室
日本経済新聞社(編)
日本経済新聞出版社 2009年発行
解説
50、60代のベテラン記者たちが日本列島の各地に1カ月間の密着取材をし、日経新聞の夕刊に連載し反響を呼んだルポ「住んでみるシリーズ」をまとめた一冊。寿町のドヤ街、問題を抱えた若者が共同生活をする奈良県吉野町の自立寮、ブラジル人が半数を占める豊田市の団地など、日本社会が抱える問題を凝縮したスポットとともに、岡山のハンセン病療養所・邑久光明園が扱われている。療養所内の職員の業務や、地域文化と入所者の関わりなど、住み込むことでしか見えない土地や施設の実情と、地元民との親密な交流が綴られている。