Books on Leprosy / ハンセン病図書室
宮坂 道夫
集英社 2006年発行
解説
一度でも、ここへ来て、中へ入ってみろ!————国立ハンセン病療養所栗生楽泉園に設けられた特別病室、通称「重監房」。それは全国の「反抗的な」患者を監禁するための過酷きわまりない懲罰施設だった。言葉では語れないがゆえに忘却されてしまう歴史を、どうやって世に伝えていけばいいのか。本書は、近代日本の非道な癩病政策とそれを支える負の構造を暴き出した告発の書であり、十万人署名運動によって「重監房」を復元するまでの闘いの記録である。