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Books on Leprosy / ハンセン病図書室

病棄て—思想としての隔離

病棄て—思想としての隔離

島田等 
ゆみる出版 1985年発行

解説

本書は、ハンセン病回復者であり思想家・島田等氏が療養所の各機関紙で30年にわたり発表した論考集成。「光田イズム」に関する議論の浅薄さや、ハンセン病の社会事業に参加する知識人たちの功罪を明かす鋭利なロジックは、ときに回復者にも向けられる。巷の表象的な議論に一線を画し、ハンセン病とは、療養所とは何かをラディカルに問い詰めていく批評の姿勢は、読者の課題意識を高次に引き上げる。