Books on Leprosy / ハンセン病図書室
多磨全生園患者自治会
一光社 1979年発行
解説
明治の開所以来、国立療養所多磨全生園では八千余名の入所者が生活を営んだ。閉ざされた園の中で何が行われ、その日々がどのようにすぎたか。本書は全生園の自治会メンバーが中心となり赤裸々に綴った一冊。「事実というどうしようもない重い存在。事実ほど強いものはない。それを消し去ることは誰にもできない。」刊行より数十年のときが流れたが、清濁合わせて患者の実体と生活をこれほど詳らかに記録した類書はほかにない。