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Books on Leprosy / ハンセン病図書室

燃えつきた人間

燃えつきた人間

グレアム・グリーン 
早川書房 1970年発行

解説

空疎な文明に満ちたヨーロッパを逃れた著名な建築家ケリイがやってきたのは、ベルギー領コンゴのジャングルにあるハンセン病の病院だった。表題の 「燃えつきた人間」とは、病は癒えたものの手足の指を失った元患者デオ・グラチアスのことであるとともに、心に寂寞を抱えた無信仰者ケリイのことでもある。アフリカの奥地を舞台に、一人の人間の信仰の喪失と回復を描く、グレアム・グリーン中期の名篇。