Books on Leprosy / ハンセン病図書室
安野光雅
朝日新聞出版社 2014年発行
解説
皇后美智子さまにハンセン病療養所を訪問したときの歌がある。「めしひつつ 住む人多き この園に 風運びこよ 木の香花の香」。ハンセン病文学全集の装丁も手掛けた画家・安野光雅氏がその歌のすばらしさを読み解きながら、全国の療養所を慰問されている美智子さまの回復者への思いとその慈悲について感じたことを本に綴った。今まで詠まれた数々の歌をとりあげながら、一人の気高い生き方をする歌人、そして女性としての皇后美智子さまの姿を照らしだしたエッセイ集。