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Topics 2017.1.30
世界ハンセン病デー(※1月最終日曜日)にあたる1月29日(日)、早稲田大学大隈記念講堂で〈世界ハンセン病デー特別企画〉〜明日に架ける橋〜と題してシンポジウム、朗読劇「あん」、写真展が開催されました。
シンポジウムではハンセン病問題支援学生NGO「橋 ─Qiao(チャオ)」のメンバー3名が登壇。小説『あん』の原作者であるドリアン助川さんの司会により、チャオが普段行っている活動、中国ハンセン病快復村での人びととの出会いなどについて、ドキュメンタリー映像も交えて紹介しました。
続く第二部では作家・ドリアン助川さん(朗読)、俳優・中井貴惠さん(朗読)、ピクルス田村さん(ギター)による朗読劇「あん」を上演。台本は小説とも映画とも異なるエピソード、エンディングが追加されたもので、この朗読劇のためにドリアン助川さんが書き下ろしたオリジナル。上演前には朗読劇「あん」を始めることになったきっかけ、全国各地での上演の様子、さらにはドリアンさんと中井さんが早大時代の思い出(※ふたりとも早大OB)について話す一幕も。
ドリアンさんはメンバー不足で存続が危ぶまれているチャオの現状についても触れ、「今の日本にこういう学生がいるということを、もっと多くの人に知ってほしい。志さえ同じであるのなら、学生以外の参加者がいてもよいのでは」などと観客に呼びかけました。
地下ロビーでは日本財団フォトグラファー、富永夏子氏の写真展「ハンセン病を考えることは、人間を考えること。」も開催されました。世界各地のハンセン病コロニーの様子、日本の療養所に暮らす人たちの姿をメッセージや歴史などとともに紹介。多くの人が足を止めて見入っていました。