WHO Ambassador's Column
コラム
WHOハンセン病制圧大使:笹川陽平活動記
WHO Ambassador's Column
WHOハンセン病制圧大使:笹川陽平活動記
40年以上にわたる、ハンセン病との闘い。
現場に行き、実際に見た者にしかわからない、数々の問題。
そして、世界中に足を運ぶなかで出会った、忘れがたき人びと。
こうした日々のできことを、WHOハンセン病制圧大使の視点から、皆さんにお伝えします。
WHOハンセン病制圧大使
笹川陽平
Vol.03 2014.11.27
日本財団によるネパールでのハンセン病支援活動は、今からおよそ40年前、1975年から行われてきました。にもかかわらず、ネパールはアジアのなかで、もっとも「制圧(WHOが定めた目標数値で、有病者数が人口1万人あたり1人未満になることを意味します)」に時間がかかった国のひとつだったのです。 ネパールは、近年まで政府軍とマオイスト(毛沢東主義者)による内戦が続き、長らく政情が不安定で...
Vol.02 2014.10.31
ハンセン病の患者は、多くの場合、村や町などの共同体から追放され、島や川の中州などに作られた療養所で隔離されました。先進国では現在、そのようなことはなくなりつつありますが(といってもスティグマや差別がなくなったわけではありません)、世界を見れば、一人で孤独と飢えに耐えながら生きるハンセン病患者は、まだまだ数多く存在しています。残念ながら、これが私たちの世界をとりまく現実なのです。...
Vol.01 2014.10.31
私がハンセン病の制圧活動にかかわるようになってから、40年以上になります。そして今回、このようなかたちで、より多くの皆さんに、ハンセン病を正しく知っていただくためのウェブサイトを開設しました。 最初に、なぜ私がハンセン病との闘いに携わるようになったのかを、お伝えしたいと思います。 ハンセン病を制圧するという大きな目標を掲げたのは、実は私の父です。最近の若い方は、ご存知ないかもし...