通算10回目、初の日本開催となった今回の「グローバル・アピール2015」では、ハンセン病患者・回復者が直面する現実を伝えるため、約12分の特別映像が制作されました。どうして人はハンセン病の患者・回復者、そしてその家族を差別してしまうのか。偏見や恐れの根源となっているものとは何なのか…。
グローバル・アピール当日に公開されたオリジナル映像は以下よりご覧いただけます。
11分20秒
ハンセン病をテーマに長年ドキュメンタリーを撮り続けているディレクター、浅野直広氏が制作を担当。インド、ネパール、インドネシア、フィリピン、ブラジル、スイス、モロッコ、ポルトガル、スペイン、コロンビア、フィリピン、ルーマニア、日本など、世界各地で撮影された回復者たちのインタビューで構成されています。
「患者・回復者の方々が生きる輝きに充ち、じつにいい表情をしているということに、あらためて気づかされました。ハンセン病という病気にかかったことによって、“生きるとは” “人間とは” “自分という存在とは何なのか”という、根源的な問いを否応なく突きつけられるからでしょうか。彼らの表情からは、前向き、明るさなどといった言葉だけでは決してたどり着けない、人間そのもののもつ力強さ、深さを感じます。
この映像で初めてハンセン病を知る人たちには、この病気を他人ごと、自分とは関係のないできごとではなく、自分にも地続きの問題と捉えてほしいと思っています。自分の心の中にあるかもしれない“内なる差別心”とも、向き合ってみてほしいのです」
浅野直広
ディレクター:浅野直広 / プロデューサー:富田朋子 / GP:田中直人 / 海外プロデューサー:津田環 / AD:奥田円
撮影:西徹、君野史幸 / 照明:小西俊雄、石田厚 / VE:岩佐治彦 / 音効:細見浩三 / EED:徳永修久
MA:清水伸行 / CG:山角篤志 / 翻訳:平野加奈江 / 日本語版ナレーター:永田亮子
英語版ナレーター:Katie Sara Adler、Barry Gjerde
制作:テレビマンユニオン