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Topics 2016.11.17
11月6日(日)から19日(土)まで国立ハンセン病資料館1階ギャラリーで開催中のハンセン病ファッションアート展。期間中の11月13日(日)、国立ハンセン病資料館の1階映像ホールでトークイベントが開催されました。
パネリストは日本最大のファッションショー「東京コレクション」でハンセン病をテーマに作品を発表したファッション・デザイナー、鶴田能史(つるた・たかふみ)さん、東京コレクションでモデル・デビューを飾ったハンセン病回復者、槙ミヨ(まき・みよ)さん、コレクションのキービジュアルを担当した美術家・画家の田川誠(たがわ・まこと)さんの3人。
トークショーの冒頭では2016年10月19日、表参道ヒルズで行われたショーの映像を作家・ドリアン助川さんのナレーションとともに紹介。続いて行われたトークショーでは、ハンセン病をテーマに選んだ理由、キービジュアルができるまでの苦労と、それぞれの画に込められた思い、多磨全生園で暮らす槙さんとの交流の様子などが語られました。
モデルになった気分を聞かれた槙さんは「ファッションがとても好きなのでファッションショーには以前から興味をもっていました。でも、モデルになるとは思ってもみなかった。引き受けたのはファッションを通じてハンセン病に対する理解を深め、メッセージを世界に発信したいという鶴田さんの姿勢に共感したから。83歳の誕生日(※10月19日は槙さんの誕生日)にモデル・デビューができて、とても嬉しかったです」とコメント。
デザイナーの鶴田さんも「今後も人権問題解決のきっかけをファッションという手法を通して探していきたい。障がい者問題、ハンセン病問題だけでなく、関わった人権問題すべてがライフワークだと思っています」と、今後の活動に向けて決意と抱負を語りました。