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JIAハンセン病快復村ドキュメンタリー 放映会が開催されました

Topics 2017.2.13

harada2月10日(金)、キリスト友会(東京都港区三田)で「JIAハンセン病快復村ドキュメンタリー放映会」が開催されました。家-JIA-は2004年に中国で設立されたNPO団体で、以来10年以上にわたり中国の学生たちが主体となりハンセン病隔離村でのワークキャンプ活動などを展開。今回は事務局長を務める顔循芳(イェン・シュンファン)さん、プロジェクトマネージャーを務める邱国献(チュウ・グオシェン)さん、インターンの甘泰嵩(ガン・タイソン)さん、地区委員会OB会 会長の庞辛欣(パン・シンシン)さんなど、現地で活動しているJIAのメンバーも放映会に参加しました。

doc冒頭挨拶に立ったJIA資源調達部・原田燎太郎さんは「JIAでは2011年から快復村での記録プロジェクトを進めています。おもにドキュメンタリー制作と文章での記録を進めていますが、今回はそのなかから2本のドキュメンタリーを上映します。同時に、今までみなさんと会う機会のなかった現地スタッフもぜひご紹介したいと思っています」とコメント。

kan上映に先立って事務局長の顔さんが「中国国内の報道でも快復村や快復者を取り上げるときは人より弱く、助けを必要とする存在として描かれることが多い。一方で村人の高齢化も進んでおり、このままでは彼らの存在が忘れられてしまうという危機感もありました」と、ドキュメンタリー制作のきっかけについて説明。JIAの活動している8地域から4地域をピックアップし、ボランティアを募ったこと、集まったボランティア18名がドキュメンタリー制作のノウハウをゼロから学んだことなどについて紹介しました。

ganこの日上映されたドキュメンタリーは同じ快復村に暮らす「何じいちゃん」「黄おじさん」という2人の村人を追った2本。映像にはそれぞれの村人が語るライフストーリーだけでなく、快復村での日常風景も数多く収められており、参加者たちも興味深く見入っていました。

今後の展望について顔さんは文字記録の出版事業、SNSへの取り組みなどについても触れたあと、「ドキュメンタリー制作を通じて、ほかの社会問題にも興味をもつようになった若者がたくさんいました。村人たちにも、自分たちにも何かできることがあるのでは、という自信が芽生えたように思います。すでに10万字以上の文字記録ができている人もいますし、先ほど見ていただいたドキュメンタリーの黄おじさんは自分でドキュメンタリーを作りたいと言っています。今後も村人とボランティアの若者たちが、ともに成長していけるようなプロジェクトを進めていきたい」と語りました。

写真は上から、放映会の趣旨について説明する原田さん/英語と日本語の字幕が入ったドキュメンタリー映像/ボランティアに参加した経緯を語る甘さん/ドキュメンタリーを制作する意義、今後の展望について語る顔さん