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小牧義美さん、原田燎太郎さんらによる、チャリティー講演会がおこなわれました。

Topics 2017.5.8

photo12017年3月31日(金)、4月1日(土)の2日間、中国・北京市にある蓬蒿(ポンハオ)劇場で、小牧義美さん(ハンセン病回復者・啓発活動語り部)、原田燎太郎さん(NPO 家 –JIA- 資源調達部)らによるチャリティー講演会がおこなわれました。

photo2蓬蒿劇場は中国では数少ない個人経営の小劇場で定員は80名あまり。北京在住のアーティストが集うコミューン的な場所として知られ、各種ワークショップにも力を入れているとのこと。会場を訪れた人たちからも「普段、前衛劇やアート系ワークショップがおこなわれている場所で小牧さん、原田さんの経験を聞くことができた。とてもユニークで有意義な試みだったと思います」などの声が聞かれました。

photo4小牧さんはまず、みずからの生い立ち、2003年に笹川記念保健協力財団主催のツアーで初めて桂林を訪れたこと、そこで村人たちの境遇を目にして、彼らの手助けをしなければという思いに打たれたことなどを語りました。

photo3「今回8年ぶりに中国へやってきて、昔住み込んでいたピンシャン村を訪れることができました(※小牧さんは2005年、ピンシャン村に40日間住み込み、村人たちに傷のケアなどをひとりで指導。その後、中国に移住し啓発活動に取り組んだが、活動中に負った怪我が悪化し、2007年に日本へ帰国。右足を切断)。当時、村人の数は43名ほどでしたが、今は半分以下の18名しかいません。この12年の間に25人もの人が亡くなっていたんです。住まいはよくなっても、この人たちの本当の姿というのは、なんら変わっていない」(小牧さん)

原田さんは中国の快復村(※原田さんたちはハンセン病村のことを病気が治った人たち=快復者がいる場所、という意味を込めて快復村と呼ぶ)へやってきたきっかけ、2004年にJIAを立ち上げた頃の苦労などについて触れ「もう駄目だと何度も思ったけれど、そのたびに快復村の人たちに励まされて、ここまでくることができた。『助けている』という意識は、次第に『助けられている』という気持ちに変わっていった。ぼくらはお互いに助け合い、影響を与え合っている。だからこそ(活動を)続けていくことができる」とコメント。

講演の最後、椅子から立ち上がった小牧さんは「会場にやってきてくれたみなさんへのお礼として一曲歌います。小さい頃、お父ちゃんがよく歌っていた思い出の曲です」と前置きし、『琵琶湖周航の歌』を無伴奏で熱唱。観客はスクリーンに映し出された琵琶湖を背に歌う小牧さんの姿に、熱心に見入っていました。

小牧義美さんインタビュー ⇒ http://leprosy.jp/people/komaki/
原田燎太郎さんインタビュー ⇒ http://leprosy.jp/people/harada/
家 -Joy in Action- JIA ⇒ http://jiaworkcamp.org/jp/