Culion Island
クリオン島
フィリンピン共和国
Leprosy and the Islands / 世界の島は語る
Culion Island
フィリンピン共和国
世界最大規模の隔離の島から、
回復者とともに未来を築く自治の島へ
クリオン島はマニラの南西320Km、パラワン州の北部に位置する島。
アメリカ統治下の1906年、ハンセン病患者の隔離と療養を目的とし、ハワイのモロカイ島、カラウパパ療養所をモデルに開設された。その後、毎年500名から1,500名もの患者が収容され1910年には5,000名を超える世界で最大規模の療養所となった。
1920年、パロールと呼ばれる仮退所基準ができ、終世隔離の場ではなくなった。1936年、全患者の強制隔離政策は見直され、1952年に隔離法は廃止、1974年には離れて暮らしていた家族もこの島で生活できるようになった。
2006年、開設100周年の式典が行われ、日本の療養所入所者から学校や楽器が贈られた。さらに資料館を建設、かつて「廃者の花園」と呼ばれたクリオンは、ハンセン病と差別の歴史を語りつぐために、新たな第一歩を踏み出した。
クリオン島
国:フィリンピン共和国
面積:415㎢
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CULION
Judy Maripet F. Cruz-Cataquis, RMT(著)
Arturo C. Cunanan, Jr., MD, MPH, PhD(著)
ZAB Enterprises Manila, Philippines
2011年発行
1906年クリオン療養所開設
クリオンに到着した患者
1910年入所者5000人突破
患者地区の住宅 1910年
クリオン療養所 1920年
検問所(入所後数日を過ごし検査を行う施設)
病棟 1930年代
病棟内部 1930年頃
1942年日本による占領
1947年スルホン剤治療開始
1952年隔離法の廃止
1964年外来治療への移行
ゲート(~1970年代まで)
患者地区と健常者地区を隔てていた
子供との面会 療養所で生まれた子供とは
健常者地区で会うことができた
病棟での看護師研修
1974年離れていた家族も島に住める / 諮問委員会(自治会組織)設置
1987年多剤併用療法(MDT)使用開始
1992年地方自治体として認可
1995年回復者の市長が当選
クリオンバンド
100周年記念碑 2003年
2006年開設100周年 / 資料館設置
クリオン歴史資料館 2006年
クリオン歴史資料館内 2006年