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Update 2016.6.17
療養所内で紡がれた小説の数々には、入所者たちの「生の証し」が刻みこまれている。 歴史の中に埋もれていた作品を読みあい、意見を交わす場を主宰する編集者・佐藤健太さんに、 療養所の創作活動の舞台裏や、ハンセン病文学を読み継ぐ意義についてお話をうかがいました。
Update 2016.6.17
もし学校や会社でいじめられたら、いじめた人のことを許せるだろうか。 もし周りの人から大反対されても、自分の信念を貫けるだろうか。 IDEAジャパンの代表として、世界を股にかけハンセン病の啓蒙活動を展開する 森元美代治さんのバイタリティの奥には、傷つきながらも逆境に立ち向かいつづけた過去があった。 勉強に明け暮れた療養所での日々、将来を期待された銀行員時代、 そして現在の活動に至...
Update 2016.6.15
2015年初夏、『隔離の記憶』というタイトルの本が出版された。著者は朝日新聞社会部記者、高木智子さん。回復者と療養所の外からやってきた人たちとが出会って生まれる、輝き、笑い、勇気。読んだ人に「この人と会ってみたい」と思わせる、真摯だけれど、やさしい語り口。そんな『隔離の記憶』の世界は、どのようにして紡がれたのか。現在も療養所取材をつづける高木さんにうかがいました。
Update 2016.6.10
6月4日から、特別展「ハンセン病と文学展」が豊島区中央図書館で開催されています。 展示コーナーには、ハンセン病を題材にした文学作品をはじめ、戯曲や映画のパンフレット、ハンセン病患者・回復者が創作活動の発表の場にしていたハンセン病療養所の機関紙などの貴重資料が並べられています。図書館所蔵のハンセン病の関連図書も100冊以上、貸し出し可能です。 この展示企画は「らい予防法による被害...
Update 2016.6.9
かつて湯治場としてハンセン病患者が多く訪れた草津温泉において、2016年6月6日(月)から8日(水)の三日間にわたり、日本ハンセン病学会が開催されました。会場には日本中から学会員が集まり、それぞれの研究成果を発表しました。 「草津温泉とハンセン病 ―ハンセン病医療の今昔―」をテーマとするシンポジウムでは、ハンセン病患者たちが自活しながら暮らしていた「湯之澤集落」や、コンウォール...
Update 2016.6.1
映画『あん』の公開から1周年にあたる2016年5月30日(月)。出演者の樹木希林さん、永瀬正敏さん、原作者のドリアン助川さんたちによる記念植樹式が、ハンセン病国立療養所多磨全生園で行われました。 この催しは『あん』製作委員会が企画したもので、入所者の減少や高齢化などの理由により、かつて居住地だった場所が「人権の森」として緑地化されている園内に、3本のしだれ桜の若木が増えました。...
Update 2016.5.13
1978年夏。とある学生組織の執行委員をしていた20歳の青年が薄暗い地下室で一冊の古ぼけた文庫本と出合った。タイトルは『いのちの初夜』。わずか23歳でこの世を去ったハンセン病作家、北條民雄が描きだす壮絶なリアリズムに震えた青年は、その記憶を糧としてのちに作家となった。差別、病に苦しみながらも気高く生きる人たち。その姿から私たちは何を感じ、考え、どう向き合っていったらいいのか。作...