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Topics 2017.8.8
2017年3月31日〜4月1日の2日間、中国・北京にある小劇場で、ある講演会がおこなわれた。 タイトルは「小牧さんと太郎のワークキャンプ辞典」、登壇者はハンセン病回復者・小牧義美さん、NPO 家-JIA-元事務局長・原田燎太郎さん。 2005年に出会い、ハンセン病快復者支援組織JIAの立ち上げに奔走した2人は、今回の講演会を通じてどんなことを伝えたかったのか。 そして小牧さんに...
Topics 2017.8.8
8月3日、御殿場市の国立ハンセン病療養所「駿河療養所」で恒例の納涼盆踊り大会および花火の打ち上げが開催されました。納涼祭のはじめに、療養所所長の福島一雄さんの開会挨拶、つづいて駿河会(自治会)会長の小鹿美佐雄さんから納涼祭の歴史紹介を含めた挨拶がありました。盆踊り大会は1945(昭和20)年の療養所開設後まもなくスタート、入所者が400人ほど夜通し踊る大掛かりなものになりました...
Update 2017.8.7
フィリピン・マニラの南西320km、パラワン州の北部に位置するクリオン島。 かつて1930年代には7000人近いハンセン病者を収容し、世界最大の隔離島として知られた。 アメリカの科学知や人種主義にもとづく規律権力と、 それに抗い、自分たちの尊厳ある生を全うしようとする島の住民の戦いの歴史があった。 政治学者の日下渉さんは、極限状態の中でより善き生を追い求めたクリオンの人々の姿に...
Update 2017.7.4
かつて多磨全生園内に「ハンセン病図書館」という施設があった。 施設の目的は、ハンセン病に関する資料の収集と整理。 そして資料を外部の人たちに活用してもらうこと。 その大任をひとりで担っていたのが山下道輔さんだった。 風景撮影のために全生園に通っていた写真家、黒崎彰さんは、 ある日、その山下さんから声をかけられる。 以来、ふたりの付き合いは山下さんが亡くなるまで続いた。 残された...
Update 2017.7.4
2016年11月から今年1月にかけて、 多磨全生園内の「全生学園」跡地で発掘調査が行われ、 園の創設期につくられた隔離のための堀の遺構が見つかり、 その規模や詳細が明らかになりました。 このレポートは、3月26日に国立ハンセン病資料館で開催された 考古学調査の報告会の内容を整理しまとめたものです。
Update 2017.6.22
新コンテンツ「宛名のない手紙」を読む を公開いたしました。 「宛名のない手紙」を読む 隔離政策が長きにわたって続いた日本のハンセン病療養所のなかで、患者や回復者の手によって、膨大な文芸作品が生み出されてきたことは、世界に類のないこととされています。いったいなぜ、なんのために、それらの作品が生み出されたのか、この特集は、療養所で生み出された無名の人々の作品と、文学という営みを通し...
Topics 2017.6.7
WHOハンセン病制圧大使の笹川陽平氏が、5月27日、国際看護師協会から保健人権大賞を授与されました。保健人権大賞は2000年に創設、保健と人権の分野で人道的貢献を果たした個人を表彰するもので、これまで元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏、元国連アフリカ・エイズ担当特命大使のステファン・ルイス氏、元アイルランド大統領のメアリー・ロビンソン氏が受賞。 笹川氏は、40年以上にわたり世界の...
Update 2017.6.6
「もともといたのは青森(松丘保養園)なんだけど、 住んでいた年数を全部足したら、ここが一番長くなるんじゃないですか」 そう言いながら緑の濃くなりだした多磨全生園内を歩く藤崎さん。 歩いていく先には、次第に野球グラウンドが見えてくる。 新良田教室で野球に打ち込んだ日々、みずから「天職」と語る 全療協での活動、そして高齢化が急速に進むなかで明らかになってきた、 各自治会が抱える現実...
Update 2017.5.30
ブラジルは世界に唯一つ残るハンセン病未制圧国です。 2015年の登録患者数は20,702人。 「制圧」基準の1.01倍、達成まであと少しのところにきています。 しかし、現場では大きな問題が横たわっていました。数字に表れない“隠れた患者”の存在です。 最後の「未制圧国」が直面する現実。その最前線にレンズを向けました。