ハンセン病制圧活動サイト Global Campaign for Leprosy Eliimination

ハンセン病とは

ハンセン病は、らい菌(Mycobacterium Leprae)によって引きおこされる感染症です。らい菌は1873年にノルウェーのアルマウェル・ハンセン博士によって発見されました。ハンセン病という名称はここからとられたもので、英語ではHansen's DiseaseまたはLeprosyと呼ばれます。

ハンセン病の病原菌とは

ハンセン病は、らい菌(Mycobacterium Leprae)による慢性の感染症です。感染後、平均3年、長い場合には20〜30年という長い時間を経過したあとに、まず皮膚や神経に症状があらわれます。

感染力はきわめて弱く、ほとんどの人が免疫をもっています。

らい菌自体の感染力はきわめて弱く、95%以上の人が、らい菌に対する免疫を持っています。このため、たとえ感染したとしても自然治癒し、発症することはきわめて稀です。感染する可能性があるのは、治癒をしていない人と緊密、かつ頻繁な接触をした場合のみで、このときも免疫力の不完全な乳幼児や、衰弱した人などに感染するといわれます。

どのような症状があらわれるのでしょう?

一般的な初期症状としては、皮膚にあらわれる斑紋が知られています。この斑紋は身体のどこにでもあらわれ、白または赤・赤褐色、平らなものと、隆起したものとがあります。この斑紋には知覚(痛み、触感、温度など)がなく、このことが傷口の化膿、二次感染、身体の一部の変形、欠損などの原因ともなっています。

ハンセン病は、治る病気です。

ハンセン病に対する治療は、リファンビシン、ダプソン、クロファジミンの3剤からなる多剤併用療法(MDT)がもっとも効果的かつ安全です。斑紋の数により、ハンセン病は2種類の型(多菌型と少菌型)に分類され、治療期間も12ヶ月と6ヶ月に分かれます。

後遺障がい

早期診断とMDT治療をおこなうことで、現在、ハンセン病は後遺障がいをまったく残さずに治癒することが可能となりました。

現在むしろ問題となっているのは、偏見や差別を恐れて診断を受けることが遅れたり、治療を中断したりすることです。治療の中断によって症状が悪化すると、神経が侵されて知覚麻痺になったり、筋力が失われるなど、身体的な障害につながります。ハンセン病において早期診断、早期治療がきわめて重要だと言われる理由が、ここにあります。

らい反応

ハンセン病の治療中、あるいは治療後、体内で死んだらい菌に体内の免疫システムが反応し、アレルギー反応の一種である、急激な炎症を起こすことがあります。こうした症状は「らい反応」と呼ばれ、腫れ、痛みや神経の炎症を引き起こし、手足の知覚麻痺など、身体的障がいにつながることがあります。

※「らい反応」の治療にはステロイド、クロファジミン、サリドマイドなどが有効で、ここでも早期診断、早期治療が障害を予防するための、重要な鍵を握っています。