Legh Kasama Memorial Hall
リーかあさま記念館
群馬県
Leprosy Sanatoriums & Resource center in Japan / 日本のハンセン病療養所・資料館
Legh Kasama Memorial Hall
群馬県
ハンセン病者を救済する
「バルナバミッション」を立ち上げた
コンウォール・リー女史の足跡と偉業を紹介
英国教会福音宣布協会の自給宣教師として1907年(明治40年)に来日していたメアリ・ヘレナ・コンウォール・リー女史は、全国から温泉の効能を頼りにハンセン病者が集まり共同体を形成していた草津の湯ノ澤地区の惨状に胸を痛め、1916年(大正5年)に、病者の人間回復とその生活を支える「聖バルナバミッション」を立ち上げた。リー女史は私財を投じ、また内外からの献金を用いて、聖バルナバ教会、病者のための聖バルナバホーム、幼稚園・小学校、さらに聖バルナバ医院を設立し、その運営に尽力。1000人を超えるハンセン病者にキリスト教を伝えるとともに、一人ひとりの人格や人権を重んじる救済事業を展開した。
1932年(昭和7年)になると、草津に全国で二番目の国立療養所栗生楽生園が開園し、高齢となったリー女史が引退、1941年(昭和16年)には聖バルナバミッションが解散され各施設も閉鎖された。病者は栗生楽生園に収容(一部は長島愛生園、多磨全生園に収容)、また湯ノ澤住民も楽生園内に設置された「自由地区」への移転を余儀なくされ、リー女史の逝去、湯ノ澤住民の移住完了をもって、湯ノ澤および聖バルナバミッションの歴史は幕を閉じた。1943年(昭和18年)、リー女史が草津町に寄贈した「リー女史の山」が頌徳公園として開園。
2012年(平成24年)、湯ノ澤集落とコンウォール・リー女史と聖バルナバミッションの歴史を伝えるために、「リーかあさま記念館」が北関東教区によって仮開設され、今後本格的な建物として新設していく計画が進んでいる。
メアリ・ヘレナ・コンウォール・リー女史が、草津のハンセン病者の救済活動「聖バルナバミッション」をスタート、翌年にかけて、湯ノ澤に聖バルナバ教会、患者のための聖バルナバホーム、聖バルナバ医院などを設置
聖バルナバミッション解散、ホームが閉鎖され、患者が栗生楽生園に収容され湯ノ澤住民も楽生園「自由地区」に移転開始、リー女史が逝去。
草津町に寄贈された「リー女史の山」を頌徳公園として開園
「リーかあさま記念館」を開設
リーかあさま記念館
http://dango3k.music.coocan.jp/leghkinenkan/
〒377-1711
群馬県吾妻郡草津町大字草津289
日本聖教会 草津聖バルナバ教会 併設
Tel. 090-5311-6760
アクセス:
JR吾妻線 長野原草津口駅よりJR接続バス(約25分)、草津温泉バスターミナルで下車、徒歩9分