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あるハンセン病キリスト者の生涯と祈り―北島青葉『神の国をめざして』が語る世界

あるハンセン病キリスト者の生涯と祈り―北島青葉『神の国をめざして』が語る世界

小林慧子 
同成社 2015年発行

解説

21歳でハンセン病と診断され、失意のうちに北部保養院(現・松丘保養園)に入所した熊谷久一は、盲人を癒したイエスの奇跡物語を聞き、クリスチャンとして生きることを決めた。指先の感覚も視力も失う中、舌で点字聖書を読んで信仰を深め、児童講師として院内の教育にあたり、さらに北島青葉などの名で、44年にわたり数多くの随筆や短歌、創作物を発表。その集大成が、聖書の言葉を自らの生に重ね合わせつつ、神の教えを力強く語った創作『神の国をめざして』であった。社会から隔離され、既存の教会組織にも依らず、ただ己の「神の国」を目指したひとりのハンセン病患者のひたむきな日々を綴った一冊だ。