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WHOハンセン病制圧大使の笹川陽平氏が保健人権大賞を受賞

Topics 2017.6.7

001-1e071WHOハンセン病制圧大使の笹川陽平氏が、5月27日、国際看護師協会から保健人権大賞を授与されました。保健人権大賞は2000年に創設、保健と人権の分野で人道的貢献を果たした個人を表彰するもので、これまで元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏、元国連アフリカ・エイズ担当特命大使のステファン・ルイス氏、元アイルランド大統領のメアリー・ロビンソン氏が受賞。

003-7a055-thumbnail2笹川氏は、40年以上にわたり世界のハンセン病制圧活動を進めるとともに、患者・回復者とその家族が直面する偏見・差別をなくすためにWHOや各種国際機関、各国政府、非営利機関と連携して活動してきました。この功績が評価され、4人目の受賞者となりました。

授賞式は、スペイン・バルセロナ市で開催された国際看護師協会総会の開会式のなかで行われ、会場にはスペインの閣僚のほか、同協会のシャミアン会長ら加盟各国の幹部約1万人が出席。

同協会のパク副会長から保健人権大賞を授与された笹川氏は、「ハンセン病患者や回復者が直面するステイグマや差別に取り組むことは、病気の治療と同様に重要なことです。ハンセン病患者らの心身のケアに務めているすべての看護師の方たちとともに栄誉を分かち合いたい」「われわれの活動は道半ばです。本日の受賞は、更なる挑戦を後押ししてくださったものと受け止めております」とスピーチで述べました。

国際看護師協会(International Council of Nurses)は、スイスのジュネーブに本部を置き、世界の看護従事者の社会的かつ経済的地位の向上や、差別を受けることなく治療やケアを受ける権利の擁護を促す国際組織です。