Books on Leprosy / ハンセン病図書室
山本俊一
東京大学出版会 1997年発行
解説
古代から現代にいたるまでの日本のハンセン病史とともに、近代以降の「らい予防」に関する法制定、療養所と隔離政策の成立ちや経緯を詳述。仏教や渡来宗教としてのキリスト教が熱心に救済活動を展開する一方、ハンセン病に対する差別や偏見が社会のなかでどのように助長されてしまったのか、近代国家づくりを目指す日本のなかで、極端ともいえる隔離政策がなぜ、どのように正当化されてきたのかを豊富な資料をもとに解き明かす。