Books on Leprosy / ハンセン病図書室
エドガー・A.・ポーター
海竜社 2010年発行
解説
本著は中国で50年以上ハンセン病と性病の制圧活動に心血を注ぎこんだアメリカ人医師・馬海徳氏の伝記である。ジュネーブ医科大学で博士号を取得したハテム青年は、好奇心から1932年、混乱期の中国へとむかう。医師として指導者や兵士たちの治療にあたるだけでなく、中国人民の革命と国家建設運動に身を投じ、共産党のスポークスマンとして活動。「馬海徳」に名を改め、文化大革命の暴動に巻き込まれながらも、新生中国の公衆衛生において中心的な役割を果たした。その数奇な人生と偉大な功績で、「中国で一番有名なアメリカ人」として世界に知られている。