Books on Leprosy / ハンセン病図書室
ルー・ウォレス
松柏社 2003年発行
解説
1959年に公開され、アメリカ史上画期的な超大作となった映画『ベン・ハ―』の原作。ローマ帝国時代のユダヤ人貴族ユダ・ベン・ハーの数奇な半生にイエス・キリストの生涯を交差させて描いている。冤罪により地下牢につながれていたベン・ハーの母と妹はハンセン病におかされ、地下墓地での生活を余儀なくされるが、イエスの奇跡により病は治癒される。映画では広いスケールの舞台を設定し、波乱にとんだスペクタクルロマンスとして知られるが、原作ではさらに政治的・社会的要素を入念にからませている。