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Books on Leprosy / ハンセン病図書室

幾世の底より―評伝・明石海人

幾世の底より―評伝・明石海人

荒波力 
白水社 2016年発行

解説

昭和前期、横溢する渾身の調べに「現代の万葉」と評され、文壇・歌壇に一躍名を轟かせた、ハンセン病歌人・明石海人。本書は、海人の生涯を長年追い続けた作者が、その生存の秘密に迫ろうと調べ尽くした畢生の評伝。海人ゆかりの土地に足を運び、未発表の歌や書簡などの埋もれた資料を掘り起こし、ついには海人の遺児である瑞穂氏の聴き取りを行う。ドキュメンタリー作家・高山文彦氏は「宿命を引き受けて生きる人間の荘厳なコーラス」と絶賛した。